今夜18時過ぎから22時にかけて442年ぶりとなる皆既月食&惑星食が起こります。
今夜は天気も日本海側と北海道の一部を除く地域で観測できそうです。
なにが442年ぶりなのか?
「月食」とは太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月面に落ちることで月が赤銅色に輝く現象です。
月食自体は1年間に1回から3回程度起こる現象で、前回は2022年5月16日の起きています。
皆既月食と惑星食が同時に観測できるのが1580年6月以来442年ぶりとなります。
前回、日本で皆既食と惑星食が同時に見られた442年前は、織田信長が活躍した安土桃山時代の天正8年6月15日で、皆既食と土星食が同時に見られたということです。
今回の天王星は肉眼では見えない惑星ですが、442年前の土星食は肉眼でも見えたはずです。
1580年は本能寺の変の2年前、信長と光秀はこの皆既月食や土星食を見て何か感じ取っていたのかもしれません
ちなみに次回の皆既月食と惑星食は322年後の2344年で422年前と同じ土星食となります。
皆既月食と惑星食のスケジュール
▼月食の時刻(全国共通)と方位
皆既食の始まり 19時16分頃 東の低い空
皆既食の最大 19時59分頃 南南東の空
皆既食の終わり 20時42分頃 南南東の空
部分食の終わり 21時49分頃 南南東の空
西側の地域ほど月が昇り始めるのが遅いので、部分食が開始するころ西日本の月はまだ低めでしょう。
部分食のはじめから観測するには、東側の空の開けた場所にいきましょう。
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▼442年ぶりの惑星食の時刻(全国共通)と月の位置
出現開始 21時22分頃 月の下部から右下方向に脱出
天王星食とは地球と天王星の間に月が入って天王星が見えなくなる現象です。惑星食自体はあまり珍しい現象ではありませんが、天王星食が皆既月食と一緒に起こるのは非常に稀で国立天文台によると、日本でこの二つが同時に起こることは4000年以上ないそうです。
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まとめ
今夜は寒くなりそうなので、暖かい服装をしてきれいな皆既月食と天王星食(見えるかな?)を楽しみましょう。