ホワイドボードマーカーを使って水面に絵を浮かべることができるのをご存知でしょうか?

字を書いて消すことのできるホワイトボードですが、実はホワイドボードマーカーには剥離剤が含まれているため、描いた絵を水面に浮かべることができるのです

今回の記事で分かることは以下のとおり

・ホワイトボードマーカーの文字が消える秘密

・絵を水に浮かせる方法

・上手に浮かせるためのコツ

この記事を読めば水面に絵を浮かべてお友達をあっと驚かせることができます
ぜひ最後までお楽しみください

解説動画:【百発百中成功!】水面に絵を描く方法

今回の内容は下記の動画でも解説しています!参考にどうぞ

ホワイトボードマーカーの秘密

  書いた文字がひと拭きで消せるホワイトボードマーカー
このペンは、通常のペンとどこが違うのでしょうか?

 ホワイトボードマーカーは分類上「油性」のペンですが、成分は通常の油性マーキングペンと少し異なります

インキ成分としては、まず着色剤に「顔料」が使われていること。そして添加剤として「はく離剤」が含まれ、顔料が板面に直接のらないようになっているのが大きな特徴です

ホワイトボードに間違って油性ペンで書いてしまって消えなくなった経験はないでしょうか?

こんなとき小さなものであればホワイトボードマーカーでなぞるとアルコールが文字を溶かし剥離剤の作用で消すことが出来ます。また、大きなものはエタノールや専用の洗浄液を使えば消すことができるので試してみてください

(注意)シンナーは板面を傷付けるので使用しない

ホワイトボードマーカーの文字が消える仕組み

1.インクは①溶剤(主にアルコール)、②顔料、③樹脂、④はく離剤などが均質な状態で混じりあっています


 2.ホワイトボードに書いたとき、ボード面にはインクがのりますが、すぐに①溶剤が揮発します

3.①溶剤が揮発すると、③樹脂が②顔料分をつなぐバインダーの役割をし、顔料の皮膜を形成します。その時、皮膜はボード面から浮き上がり④はく離剤だけが板面に付着している形となります


4.ボード面をホワイトボード用イレーザー(白板消し)や布などで拭くと、浮き上がっている皮膜がはく離剤と共に剥ぎとられることで書いた線や文字が消えます

水面に絵を浮かべてみよう

準備物

今回の実験に必要なもの
・ホワイトボードマーカー
・スライドガラス (下敷き、アルミホイルでも良い)
・水の入った洗面器

手順

1.乾いたスライドガラスに絵を描く  
   ※インクをしっかりつけて濃く描く
2.インクを十分に乾燥させる
3.スライドガラスを水面に斜めに入れる
  ※スライドガラスとインクの間に水が入り込むようにします

4.はく離材が剥がれ絵が水面に浮く
             <完成>

絵を上手に浮かせるコツ

絵が完全に乾いていないと描いた絵がちぎれてしまうことがあります。水に入れるときは斜めにゆっくり入れ、ガラスと絵の間のはく離ざいがはがれるのを確認しながら入れていきましょう

成功しやすい絵
・小さい絵
・絵の中にすき間の少ないもの
・インクが厚く塗られているもの

失敗しやすい絵
・大きい絵
・絵の中央に大きな隙間のあるもの
・色塗りの薄いもの
・インクが乾いていないもの

まとめ   水面に絵を描いてみんなを驚かせよう!

  1.ホワイトボードマーカーには剥離剤が入っているので、絵が剥がれやすい

  2.絵をゆっくり水に入れるとガラスと絵の間に水が入りこみ絵が剥がれる

  3.油は水に浮くので、絵が水に浮く

 

ぜひ、水面に綺麗な絵を浮かべてお友達をびっくりさせてみてください