【定番】百発百中で成功する手につかないスライムの作り方を超簡単に解説

科学クラブの定番実験といえば「スライム」でしょう
刺激的な色合いとベトベトした感触が、子どもたちに大人気な実験です
学校現場では学期末のお楽しみ実験としてもよく行われます
教師側からすると天気や季節に関係なくいつでもできるのがスライムのよいところでもあります

しかしちょうどいい硬さのスライムを作るのは意外と難しく
ドロドロになってしまったり
固まり過ぎてしまった人も多いのではないでしょうか

そこで今回は子供達が全員成功して笑顔いっぱいスライム作りを楽しめるように
小中学校で科学クラブを25年間担当してきた私が「百発百中で簡単に作れるスライムの作り方」をテーマに解説していきます

ぜひ子どもたち全員がスライム作りに成功して科学の楽しさを味わわせてほしいと思います

ポイントを先に言うと、スライム作りで一番大切なのは
「ホウ砂をしっかり溶かすことと、洗濯糊をどのくらい水で薄めるか」です

今回の記事でわかること
  • スライムの材料と入手方法がわかる。
  • スライムに色をつける方法がわかる。
  • 失敗しないスライムの作り方がわかる。
  • 洗濯糊の濃さとホウ砂の量によってスライムがどのように変化するかがわかる。

この記事を読めば、いろいろなスライムを簡単に作る方法が分かります
ぜひ最後まで、お楽しみください^^

解説動画:【百発百中成功!】スライムの作り方

この記事の内容は下記の動画でも解説しています!参考にどうぞ

スライムの歴史

スライムは1976年(昭和51年)にアメリカのマテル社から発売され、2年後の1978年にツクダオリジナルが日本での輸入販売をはじめると瞬く間に小学生を中心に人気に火が付いた大ヒット商品でした

ひんやりした蛍光緑色のゲルは、なんとも得体が知れない不気味さがあり、ただベトベトしたものを触るというだけのグッズにも関わらず、日本国内で累計1,200万個を売り上げました

百発百中で成功する簡単なスライムの作り方

【スライム作り】ホウ砂(結晶) P 50g
カネヨノール 本体 750ml [洗濯のり]
ぺんてる 絵の具 エフ水彩 ポリチューブ入り 12色セット WFC1-12

スライムは実は簡単に作ることができます
それでは準備物を確認していきましょう

準備物

  • PVA入り洗濯のり20ml
  • ホウ砂1gを50mlの水に溶かしてつくった飽和水溶液5ml
  • 水20〜40ml  (作りたいスライムによって量を加減する)
  • 水彩絵の具(食紅でも可)
  • わりばし
  • プラスチックコップ

⭐️洗濯のりは100円ショップで買うのが一番安い
 材料に「PVA(ポリビニルアルコール)」と書いてあるものを買ってきましょう

⭐️ホウ砂はネットで購入するのが一番安い
 昔は500gの大きな箱でしか買えませんでしたが、スライム作りでホウ砂は少量しか使いません
 ネットで安く購入するのがおすすめです

作り方 ※YouTube動画と分量が違っていますが、こちらの方がおすすめです

① ホウ砂の飽和水溶液をつくる


お湯50 mlにホウ砂1gをいれてよく混ぜます
ホウ砂は50mlの水に約0.8gしか溶けないので溶け残りがでますが、その上澄み液を使います
ホウ砂は溶けるのに時間がかかるので、お湯で溶かすか前日に準備しておくのがおすすめです
スライムを作る直前にあせってホウ砂水溶液を作ると失敗の原因になります

ホウ砂を溶かした水溶液を動かすと沈澱していたものが巻き上がります
上澄みだけ別の容器に移しておくことをおすすめします

② コップに洗濯のり20mlを計りとり水を20〜40ml入れてよく混ぜる

水を40ml加えると本物のようなネバネバ感がでます
しかし小中学生が作る場合は、水を30ml程度に抑えた方が扱いやすいスライムになります

ちなみに3倍量の60ml加えるとスライムにならなくなります

③ スライムに色をつける

スライムに着色する時に絵の具を入れ過ぎてしまうお子さんを見かけます
スライムに入れる絵の具は米粒半分程度にし、透明感が残るくらいにしましょう
色が濃すぎると、手に色がつくことがあります

④ 着色された洗濯糊にホウ砂の飽和水溶液を5ml加え割り箸でよく混ぜます

ホウ砂の量は10mlくらい入れても大きな変化はありませんが、20ml以上入れるとスライムがゆるくなります
よく混ざるまで3〜5分間は混ぜましょう

⑤ 指でさわってくっつかなくなったら完成です

 

スライム作りで注意すべきこと

ホウ砂にはどれくらいの毒性(危険有害性)があるのかを調べてみたところ、厚生労働省が出している情報があったので、引用して紹介したいと思います。

眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
生殖能又は胎児への悪影響のおそれ
中枢神経系、消化管の障害
長期にわたる、又は反復ばく露による呼吸器の障害
長期にわたる、又は反復ばく露による生殖器 (男性)の障害のおそれ

厚生労働省 職場のあんぜんサイト

これを読むを「危ない」と思われるかもしれませんが、ホウ砂は身の回りにも普通に使われているものなので、特別危険なものではありません

もちろん放射能とも言葉は似ていますが全く関係ありませんのでご安心を


上記の情報からスライム作りでホウ砂を使う場合に特に注意すべきことをまとめてみました。

スライムでホウ砂を使う時の注意点

  • 目や口に入れない
    ➡︎ 入ってしまった場合はすぐに水で洗い流す
  • 傷口に触れないようにする
    ➡︎ 触れてしまった場合はすぐに水で洗い流す
  • ホウ砂を取り扱った後の体調の変化に注意する
    ➡︎ 気分が悪い時は医師の診断を受ける
  • こぼれないように注意し、十分に換気を行う
  • 子どもがスライムづくりをする際には大人の監視下で行う
  • ホウ砂を保管する場合はまき散らないようにする
  • 間違えて他の用途に使わないように対策する
  • スライムを触った手でおやつを食べない

まとめ

今回の記事は百発百中で簡単に成功する手につかないスライムの作り方について解説してきました

子どもたちにとってスライムづくりはワクワクする楽しい実験です
安全に行うことはもちろんですが、実験は準備がなにより大切です
事前にしっかり準備をして、全員が百発百中で成功できるようにしておきましょう

  1.ホウ砂を扱うときは換気とマスク、保護メガネをつける
  2.ホウ砂はしっかり時間をかけて水にとかす

  3.洗濯糊と水の割合を 1:3 にすると本物のようなスライムになる
    (小中学生には 1:2 が扱いやすい)
  3.絵の具はあまり入れず、透明感を残す
  4.洗濯糊とホウ砂の量をきちんと計る
  5.しっかりと5分以上かき混ぜる


 

スライムは砂鉄を入れたり塩を反応させてスーパーボールを作ったりと発展のきく実験です

スライムを使ったその他の実験も紹介していきますので、ぜひチャレンジしてみてください

今回の記事が、皆さんのスライムづくりの参考になれば嬉しいです。^_^